フリーランスという生き方は満足度が高い

フリーランスという生き方は満足度が高い

フリーランスという生き方は、 会社員やアルバイトと比較すると、 様々な統計結果から、 相対的に満足度が高くなっています。

このフリーランスという生き方の満足度が高い理由は、 様々な「自由」によるもの(以下、詳細あり)です。

一方、 会社員と比較して、 フリーランスという働き方の満足度が、 相対的に低くなっている項目があることも事実です。

ここでは、フリーランスという選択肢を考えている人に、 ご自身の求めるものがフリーランスという生き方によって得ることができるのか、 いくつかの統計情報を紹介しています。

フリーランスという生き方を選択した理由

そもそも、 フリーランスという生き方を選択した理由は、 「自ら進んで」選択したケースと、 解雇、家計の切迫など「必要に迫られて」選択したケースが存在します。

このうち、 およそ70%人が、「自らの意思」でフリーランスという生き方を選択している一方、 30%近くが想定外の理由で、フリーランスという生き方を選択をしています。

フリーランスという生き方を選択した理由
世界フリーランス産業レポート(※7) 日本・小規模企業白書(※2)
自らの意思で 71% 70.8%
予定外・必要に迫られて 29% 29.2%


また、「自らの意思」でフリーランスになった人の具体的な理由は、 世界と日本で大きく異なっています。

フリーランスという生き方を選択した理由(自らの意思の詳細)
■世界フリーランス産業レポート(※7)
  • より多くの自由と柔軟性(28%)
  • 情熱(23%)
  • 独立・好きなように仕事をする(13%)
■日本・小規模企業白書(※2)
  • 自分のスキルがどこまで通用するか(45%)
  • 新たな事業へのチャレンジ(36.9%)
  • 収入の増加(19.1%)


このように、 フリーランスになった経緯は様々ですが、 フリーランスという生き方の満足度は、 会社員と比較すると、非常に高くなっています。

フリーランスの満足度(総論)

フリーランスという生き方、あるいは、 フリーランスという働き方に対する満足度は、 会社員と比較して、約16%以上高くなっています。

また、 既にフリーランスとして働いている人の90%が、 会社員などフリーランスになる前の仕事に戻りたくないと考えており(※6)、 89.9%の人がフリーランスになって前職よりも幸であると感じています(※7)。

特に、フリーランスという生き方が、 日本と比較して多い(労働人口の35% ※1)アメリカでは、 雇用者(会社員やアルバイトなど)よりも26%も満足度が高く、 フリーランスの人口も年々増加傾向にあります。

生き方に対する満足度(※5)
  • フリーランス・・・56~80%
  • 会社員・アルバイトなど・・・40~54%


以下、フリーランスという生き方、働き方を選択した人が、 実際にフリーランスになったのち、 具体的に満足している内容と、不満に思っている内容について、 それぞれの調査結果をまとめています。

また、 フリーランスになることの一般的なメリットについては、 フリーランスになるメリットとデメリットをご参照下さい。

フリーランスの満足度(項目別)

フリーランスという生き方・働き方を選択した人が、 会社員と比較して、 満足度として高い項目は、 「時間・場所の自由」、「仕事のそのもの(内容・裁量・やりがい)」、「ワークライフバランス」の3つです。

フリーランスの満足度が高い理由
  • 時間、場所の自由・・・70%
  • 仕事の自由、裁量・・・68%
  • 仕事の内容、やりがい・・・57%
  • ワークライフバランス・・・51%


フリーランスの満足度が高い理由(調査機関別 詳細)
平均満足度 アメリカ・フリーランス実態調査(※1) 日本・小規模企業白書(※2) 野村総研(※3) IT人材白書(※4)
時間、場所の自由 70 -- 70 -- --
仕事の自由度、裁量 68 80 73 52 --
好きな仕事、内容、やりがい 57 -- 65 63 44
ワークライフバランス 51 -- 62 -- 40


また、1,491人のフリーランス(うち、フリーランスだけで生活する人65.5%)を対象とした別の調査(※6)では、 フリーランスになって最も良かった点を「仕事のスケジュールに対する柔軟性である」と述べているほどです。

フリーランスの不満

一方、 フリーランスが会社員と比較して不満足とする項目が、 「収入」と「休暇」です。

「休暇」に関しては、IT業界のみの統計結果のため、 上記満足項目の「時間、場所の自由」や「ワークラライフバランス」と一部相反し、 「休暇」に対する不満は、 IT業界特有の内容である可能性があります (IT業界のフリーランスは客先常駐型であるケースが多い)。

一方、 「収入」に対する満足度は、 1,300人を対象とした小規模企業白書(うち、フリーランスを生業とする人の割合は85.2%)では15%、 フリーランスとして働く基盤・インフラが比較的発達しているIT業界でもわずか26%しかなく、 フリーランスの満足度が最も低くなっていました。

フリーランスの満足度が低い項目
  • 収入・・・32%
  • 休暇の取りやすさ・・・40%


フリーランスの満足度が低い項目(調査機関別 詳細)
平均満足度 アメリカ・フリーランス実態調査(※1) 日本・小規模企業白書(※2) IT人材白書(※4)
収入 32 55 15 26
休暇の取りやすさ 40 --- --- 40

アメリカのフリーランスとの満足度の違い

また、アメリカのフリーランスと比較して、 評価に大きな違いがあった項目が「社会的地位」と「収入」です。

日本はアメリカやEUと比較すると、 フリーランスとして働く人の割合がわずか1/2~1/3程度しかいません。

そのため、日本でのフリーランス人口が増えることで、 フリーランスという働き方の地位の向上、収入UPなどが、 実現していく可能性があります。

アメリカと評価が乖離した項目
乖離率 アメリカ・フリーランス実態調査(※1) 日本・小規模企業白書(※2) IT人材白書(※4)
社会的地位の向上 66低い 85 19 ---
収入 29~40低い 55 15 26



※参考:
※1:upwork Freelancing in America 2016
※2:中小企業庁 小規模企業白書 2015年版
※3:野村総研「個人事業主2.0」個人事業主2.0のポイント
※4:独立行政法人 情報処理推進機構 「IT人材白書 2016」
※5:※1の項目「Excited to Start Each Day」、および、※2の項目「幸せを感じているか」より
※6:政府税制調査会「就業形態の多様化―フリーランサーの増加基調を中心に― 」
※7:Ed Gandia「Freelance Industry Report 2012」

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